わたしのポラリス

 たまたま夜に表参道を歩いたのですが、なんとライトアップは12月25日で終了とのこと。今日は2018年最後の金曜日なのにもかかわらず、思いのほか静かで落ち着いていて拍子抜けしました。今年も残すところあと3日です。
 写真は丸の内仲通りのイルミネーション。最近は、あちこちでライトアップしている場所があるようですが、私はそのような場所には無縁の日々を送っていて、移動の際に遭遇しなければ、華やかな年末までのカウントダウンを実感することがありません。


 子どもの頃は、天体観測が好きでした。近くに住む叔父が、なぜか使ったことのない箱に入ったままの望遠鏡を持っていることを知った私は、叔父にお願いをして、その望遠鏡を貰いました。レンズを通して初めて見た月のクレーターは、図鑑に載っていた写真そのもので、ウサギのいない本物の姿に興奮したものです。冬の北風が吹く日の夜は、空がより一層澄み渡り、肉眼で見ることのできる星の数が増えるので、近所の野球グランドがある公園に行っては星座早見盤を片手に、ただじっと空を見上げていたこと思い出します。
 大人になるまで視力がよかったので星がよく見えました。必ず、最初に見つけるのは北斗七星からの北極星。大人になってから『冬のソナタ』を観て、その星は『ポラリス』と言われていることを知りました。ヨン様扮するチュンサンが「道に迷ったらポラリスを探すんだ・・・」というセリフに胸いっぱいになったことを覚えています。

 そんなわけで(どんなわけか?笑)、北極星を見ると『原点回帰』という言葉を思い浮かべます。どこへ行っても必ず戻る場所。私にとって原点とは起点というよりも軸という意味合いのほうが強いです。
 あちこち渡り歩き、時にブレて迷いながらも戻れる場所が在れば、冒険も怖さより期待のほうが勝るでしょう。そんな、自分にとってのポラリスは何なのだろうと自らに問うてもなかなか出てこなかったのですが、数年前、思いがけず発見しました。
 発見のきっかけは、話すと長くなるので割愛します。が、私にとってのポラリスは(自己肯定感)でした。 そして、この自己肯定感とは自分の原点に深く関わっていることも解りました。
 ポラリスを見つけてから、私は大きく変わりました。・・・といっても、周囲は何が変わったか分からないでしょう。確かに、状況だけみれば何も変わっていないのですから。
 変わったのは私が自分の目の前で繰り広げられる世界を捉える目であり受け入れる心です。私の原点は本来の私自身にピタリと符合し自分の軸となったのです。

 人生の折り返し地点は過ぎていますが、好奇心が臆病になる前にもう少し冒険したい。迷ったらポラリスを探せばいいのだから・・・。
 ということで、2019年はの抱負は『冒険』をキーワードにしたいと思っています。

 これまでお世話になりました皆様に深く感謝申し上げます。
 良いお年をお迎えください。
 

コメント

人気の投稿