一期一会


 友人のお嬢さんが通う学校のバザーで生徒さんが手作りした目玉焼きのブローチを入手しました。翌日、お気に入りのコートの襟にその目玉焼きをつけていると、スタバの店員さんに「かわいいですねっ!」と言われて、ついウフフッ♪と。
 オーダーしたドリンクを手に席に着き、ホッと一息つくと、なんとコップに目玉焼きのイラストが。こういう気の利いたサービスがスタバにはあるのですね・・・。場所柄、外国人観光客のほうが多い店舗だったせいか、店長の教育が行き届いているからなのか、店員さんと客のちょっとしたコミュニケーションが、休息場であるカフェには嬉しいものです。

 手作り品、しかも学生さんのお手製のものはどんなものでも可愛らしくついつい見入ってしまいます。この学校の文化祭に3年間通っていますが、毎回購入しているものは手作りブックカバー。これも、とても上手に作られています。
 どなたの作品なのか解りませんが、作り手の温もりを感じ、若さのエッセンスも頂き(笑)、元気の源として有難く使わせていただいています。


 人生も半ばを過ぎると振り返りの時期が来るのでしょうか、最近、同窓会の話がよく来るようになりました。 古くは小中学校時代の悪友たち。中学卒業後、それぞれが別の学校へ進学したものの、年に1回は集まっていた仲間たちですが、20代半ばすぎると、それぞれの生活環境が変わっていき、なんとなく疎遠になっていきました。昨年、その中の一人が発起人となって、みんなが集まり、以来、半年に1度ほど集まっています。
 そうしているうちに、今度は高校時代の仲間から同窓会のお知らせが。高校卒業以来、お会いしていない級友たちがほとんどで、ウン十年のタイムトリップで果たして顔と名前が一致するかどうか・・・。不安でもあり、楽しみでもあり。
 
 生まれてから人生を全うするまでに、いったい、どれほどの人たちと出会うのでしょうか。ライフステージによって、置かれた立場によって、出会う人たちは大きく変わっていきますが、人生は一期一会。それがひと時だとしても同じ時間を共有した人たちとはご縁で結ばれ、また、それぞれのご縁へと繋がっていくのでしょう。
 私の場合、人との出会いが今の自分をつくっていると断言できるので、すべてのご縁に感謝しかありません。学生時代は進路への道筋、社会人になってからは自分の天職との出合い、今は楽しい時間の味わい方、、、それらはすべて、ご縁によるものです。
 出会いは全て相手あってのことなので、自分が欲していても思い通りにならないものなのに、 私の場合、不思議と嬉しいご縁ばかり。一方で、疎遠になるご縁もありますが、それはそれで、納得がいくものばかりです。
 自然体でいることが良いのでしょうか。

 学生時代は、卒業という区切りがあり、卒業後はそれぞれの場所へはばたきます。少々強引ではありますが、出会いと別れの変化があります。大人になると、自分でアクションを起こさないかぎり、なかなかそういった区切りはありませんが、つい最近、私の心の中で「そろそろ卒業してもいいかな」と思う瞬間がありました。
 卒業とは良い響きです。ご縁によって互いに刺激し合い学び合い、節目を迎えたら卒業。卒業後はそれぞれの道を進み、同窓会という名の再会イベントで互いの健康を喜び合う。二度と会えないご縁でもないし、自由でありながら互いの人生を尊重し祝福できる・・・。
 
 一期一会。これから出会う人たち、時間、場所、、、ちょっと先の未来への期待がエネルギー源になっている気がしています。
 

 
 

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